NBA史上最も衝撃的な移籍

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レブロン・ジェームズ(LeBron James)が
7月1日のFA解禁日に
いきなりレイカーズ移籍を発表してましたね。
それにしても

はやっ!!

もうレイカーズに行くって
早い段階から決めてたんでしょうね。

 

あとはカワイ・レナード(Kawhi Leonard)と
デマー・デローザン(DeMar DeRozan)絡みの
トレードもありましたね。

これもカワイの方が移籍するんだ
って雰囲気がありありでした。

 

しかし、
90年代からも大型選手の移籍が多かったNBAですが、
年を追うごとにエスカレートしていってる感があります。

 

もうNBAでチーム一筋のスター選手なんて
稀少もいいところで、近年でも

コービー・ブライアント
(Kobe Bryant、レイカーズ 1996-2016)
ティム・ダンカン
(Tim Duncan、スパーズ 1997-2016)
ダーク・ノヴィツキー
(Dirk Nowitzki、マーベリックス 1999-)

くらいしかいませんね。
(まだ一応は GSW のカリーらもいますけど。)

これより後ろの世代だと
もうゼロになっちゃうんじゃないでしょうか、
1つのチームだけに在籍するスター選手は。

そんな星の数ほどありそうな
NBAの移籍案件ですが、

NBAの歴史の中でも

1995年10月初旬に成立した

デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)
シカゴ・ブルズへトレード

より衝撃的な移籍劇は
なかったんではないでしょうか。


Dennis Rodmanバスケットボール星Spunシルク生地壁ポスタープリント( 36 x 24インチ90 x 60 cm )

今でこそブルズのユニフォームが似合っていたと思えるデニス・ロッドマンですが、
当時私は、

と、筆者の中だけでも
こうした驚きと疑念が起こっておりました。

1.「移籍はすると思ってたけどブルズだけは絶対にないと思ってた。」

何せ、

デニス・ロッドマン
(とかつて所属していたバッド・ボーイズこと当時のデトロイト・ピストンズ)

マイケル・ジョーダン(Micheal Jordan)や
スコッティ・ピッペン(Scottie Pippen)
らがいたシカゴ・ブルズ

との間には、

遺恨と言っていいくらい深すぎる因縁があったのです。

 

これは、英語のWikipediaにも両者の因縁(Bulls–Pistons rivalry)として項目があるくらいですから。

 

まず、デニス・ロッドマンが最初に所属していた
デトロイト・ピストンズ

1989~90年を連覇しており、
ブルズ(とMJ)が初優勝するまでに
長い間立ちはだかっていました。

ほとんどファウルに近いディフェンスが最大の特色の
荒くれ者集団、通称バッド・ボーイズでした。

 

彼らのディフェンスの悪どさは
それはもうひどいひどい

言葉で表すよりも、実際に映像を見た方が分かりやすいと思うのですが、

押す、掴むなんて当たり前
チョップ、体当たり、相手がキレて乱闘、
さらには対戦相手だけはなく自チームの選手をも負傷させるという話(?)もあったくらいです。

 

そして、デニスはピストンズの中では
4~6番目くらいの選手だったのですが、
動きの派手さもあり
チームの象徴的な存在の1人であったのは間違いないです。

当然、彼も例外なく
相手チームへの激しいディフェンスを行っていたと思います。

(length – 8:57)

バッド・ボーイズ全盛期は
まだ私がNBAを見ていない時期でしたが、

オフィシャルビデオやNHK BS1で流れる映像から

 

マイケル・ジョーダンやスコッティ・ピッペンたちが
コートに叩きつけられたり
突き飛ばされたり、

ピッペンに至っては意識が朦朧としていた場面もありました。

 

それはもう、

まだ優勝していない時代を知るブルズファンや
ジョーダンファン、ピッペンファンにとっては
バッド・ボーイズのピストンズに対して
相当なアレルギートラウマがあったんじゃないか、

と推察されるくらいでした。
(後にブルズはピストンズを倒して優勝しましたが。)

 

ですから、デニス・ロッドマンのみならず
バッド・ボーイズの主力であった選手が
マイケル・ジョーダンのシカゴ・ブルズに
加入することは絶対にないだろうと思っていました。
(実際にはデニスだけじゃなくて計3件も同じシーズンに起こりましたが。)

そのバッド・ボーイズも移籍・引退などで
徐々に優勝から遠ざかり、

デニスもピストンズから離れます。

 

そして、1994-95シーズン
当時サンアントニオ・スパーズに所属していた
ロッドマンは、自身の態度や行動が
チームに嫌われて干されており

スパーズから放出されることは間違いないだろう
と思われていました。

 

一方、ブルズ側の方でも前シーズン限りで

ホーレス・グラント(Horace Grant)という
ブルズのゴール下を守り続け最初の3連覇に多大な貢献をした選手が、


Horace Grantシカゴブルズ1993 – 1994 NBAアクション写真# 1 8 X 10

1994-95シーズンから
オーランド・マジックにFA移籍して
ブルズを去ってしまいました。

 

もちろんホーレスの他にもブルズには
パワーフォワードやセンターが
何人もいたのですが、

MJが電撃復帰して一躍優勝候補に復活した
このシーズンのブルズは結局、
そのホーレスがいるオーランド・マジックに
プレイオフで敗退してしまうのです。

 

その要因が、
強力なパワーフォワードがいなかった

とされていて、オフシーズンに
その補強をすることが
ブルズが優勝するための急務でありました。

 

なので、需給的には完全に一致はしてたんです。
ブルスとスパーズは。

 

ただ、上記のような因縁から

ブルズは絶対ないでしょ

と私は思っていました。
というか、考えもしなかったのでは・・・。

2.「MJはともかく、ピッペンとは上手くやっていけるのか?」

ただ、この電撃的なトレード

スパーズブルズ
デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)
ブルズスパーズ
ウィル・パデュー(Will Perdue、足の大きさ41cm
金銭

 

は実際に成立したわけです。

 

で、先程のデニス・ロッドマンとシカゴ・ブルズとの因縁は皆知ってるわけです。

当然、上手くやっていけるのか?
と皆思うわけです。

 

この時点で、焦点となるブルズの選手は
マイケル・ジョーダンスコッティ・ピッペン

この2人だけが、
バッド・ボーイズに叩きのめされていた時代のブルズの選手で、
デニスが加入した1995-96シーズンにも在籍していた選手でもありました。


マイケル・ジョーダンScottie Pippenポスター写真シカゴブルズNBAポスター写真16 x 20

マイケル・ジョーダンに関しては、
それはもう当時から史上最高の選手でしたから

過去のことは割り切ってなんとか上手くいけるだろうな
と何となく思っていましたが、

 

懸念したのはスコッティ・ピッペンの方です。

 

まず当時、NBAを題材にしてた漫画で、
ピッペンとロッドマンの険悪さが描かれていました。

 

あとは、NBAのビデオやNHK BS1で

スコッティ・ピッペンがデニス・ロッドマンに対し
イライラしてデニスを突き飛ばすシーンを
見たことがありました。

 

さらに、当時の雑誌にも
ピッペンはメンタルが課題
みたいなことが書いてありました。

 

特に、1994-95シーズン時にはかなり荒れてて
以前から自分の待遇の悪さと
後から入ったトニー・クーコッチ(Toni Kukoc)
の待遇の良さを批判したりしてたのですが、

そのシーズン途中では
判定に不満(?)で
コートに向かって椅子を投げたりしてて

相当やばい状態でした。
(MJ復帰後は明らかに安定してましたが。)

 

ですから、

ロッドマンとの因縁や
メンタルの不安定さ

から、果たして同じチームで上手くやっていけるのか

明らかに合わないでしょこの2人は。
大丈夫なの?

と思っておりました。

 

それから16年後の2011年、
デニスが殿堂入りしたときに
スコッティが駆けつけて笑顔を見せてくれるなんて
当時は全く想像できませんでした。

(1:25 – 1:34 / 12:41)

3.「あとコーチの言うことちゃんときくの?」

これは実はあまり心配してなかったんですが、

まあフィル・ジャクソン(Phil Jackson)だから大丈夫でしょ
って感じで。

 

ただ、デニスはコーチの好き嫌いが極端

バッドボーイズのピストンズを
連覇に導いた名将チャック・デイリー
(Chuck Daly、バルセロナ五輪ドリームチームのHCでもある)
のことはものすごく尊敬してるんですが
(彼の電話番号を刺青にしているという話も)、


Daly Wisdom: Life Lessons from Dream Team Coach and Hall-of Famer Chuck Daly

 

 

 

後任のロン・ロススタイン(Ron Rothstein)
についてはそうでなかったようです。

スパーズ時代でも、

2年間のうち
1年目のジョン・ルーカス(John Lucas)
のときは問題なかったんですが
(それでもシュート練習とかサボってましたが)、

2年目のボブ・ヒル(Bob Hill)のときは
自分勝手な行動がかなり増えました。

このときにヒルHCのみならず
当時GMだった
グレッグ・ポポビッチGregg Popovich
や同僚の
デビッド・ロビンソン(David Robinson、提督)、
ショーン・エリオット(Sean Elliott)らにも
批判される始末。

デニスもデニスで提督のことを
ヘタレとか言い出し始めたりして

出場時間も明らかに減らされ、
本件のトレードがされることとなったのです。

 

ブルズ時代のフィル・ジャクソンに対してはどうだったかっていうと
まあ、言うまでもないでしょう。


フィル・ジャクソンシカゴブルズPro引用符Framed写真8 x 10 # 1

 

 

 

ブルズに入ってすぐにトライアングル・オフェンスを完璧に覚えてきたという逸話もあるらしいですし、

フィルのみならず、MJやピッペンのことも
プロフェッショナルだとして敬意を払っていますし。

ただ、デニスの自分勝手な行動は年々エスカレートして
彼らにメディアを通じて怒られることもありましたが。

最後に

やはり後にも先にもこんな衝撃的なトレードって
やっぱりないんじゃないか思います。

デニス・ロッドマン、ブルズ入り

 

サッカーでいうと

バルサとレアル間を
直接移籍するよりも

 

はたまた、日本のプロ野球で言うと

巨人と阪神を
直接移籍するとか

 

それらよりも強烈なことであると
個人的には思っております。

 

それくらいデニスは禁断の果実でしたが、

フィル、マイケル、スコッティ、クーコッチ、カーらの
チームメートが素晴らしいプロフェッショナル精神を持ってたからこそ
(もちろんデニス自身にも)、

 

チームケミストリーが噛み合い

ブルズがシーズン72勝
2度目の3連覇を達成できたのだと思います。

スマホえんきん

余談ですが、

ジョン・サリー(John Salley、通称スパイダーマン)


500レベルのジョン・サリーシャツ – Vintage Detroitバスケットボールファンギア&スポーツアパレル – ジョン・サリーSlam B

 

 

ジェームズ・エドワーズ(James Edwards、通称ブッダ)


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この2人の元バッド・ボーイ
デニスと同時期に
しれっとブルズに加入して
1995-96シーズンの優勝に地味に貢献してました。

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