前回の投稿(ルーディT賞???)での引用より、今シーズンのルーディーT賞受賞者がスティーブ・カー(Steve Kerr)だったのですが、そういえばカーのことは何にも述べてませんでした。
#SteveKerr hit the game winning shot to win the #NBAFinals for the #Bulls in 1997. #ChicagoHistory #Warriors #NBA pic.twitter.com/iPKrBJaE1f
— Chicago History ™️ (@Chicago_History) June 17, 2015
Fun Facts: Coach @SteveKerr played 4 seasons w/ @Spurs (98-01, 02-03) & won 2 @NBA Championships under Coach Popovich pic.twitter.com/43rjACUioo
— Golden State Warriors (@warriors) November 12, 2014
スティーブ・カーといえばブルス、スパーズで3ポイントシューターとして活躍し、その後は解説者やサンズのGMを歴任し、そして現職のウォリアーズのHCとして今も活躍しているということで有名だと思います。
スティーブ・カーは93-94シーズンにブルズに移籍してそこから花開いたのですが、88年にNBA入りしてから92-93シーズンまでは泣かずとばずだったと思います。
私がNBAを見始めた92-93シーズンでスティーブ・カーを初めて知ったのは、雑誌に載ってたオーランド・マジックの試合(ジャズ戦だったかな?)のレポート記事でした。
シャックを筆頭に
スコット・スカイルズ(Scott Skiles)
デニス・スコット(Dennis Scott)
ニック・アンダーソン(Nick Anderson)
ジェフ・ターナー(Jeff Turner)
ドナルド・ロイヤル(Donald Royal、後に日本でもプレー)
アンソニー・ブーウィー(Anthony Bowie)
トム・トルバート(Tom Tolbert)
といったマジックの面子がその記事で紹介される中、
スティーブ・カーは一応1枚だけ姿が写ってたものの、名前すら出させてもらえない存在でした。
この時点ではまだ名前すら知りませんでした。ネットもなかったから調べる手段もなかったですし。
当時読んでたその雑誌には、レギュラーシーズン終了後に全選手のスタッツが載るのですが、そこでようやく名前を知ります。
そして、92-93シーズンのカーの平均得点は2点台。他の選手のスタッツとの比較から、PGの優先順位が
スコット・スカイルズ→リテリアル・グリーン→クリス・コーチアニ
のさらに下の4番目のPG扱いだったのかなと推測されました。
Steve Kerr on How Sean Spicer Would Describe His Magic Career #AlternativeFacts (Video) https://t.co/teqM0XPJSS pic.twitter.com/FGyKNPDMus
— Robert Littal (@BSO) January 22, 2017
実はその時まだ3ポイントのパーセンテージがすごい高いことはつゆ知らずで、「こりゃ今シーズンで切られてさようならかな」程度の選手としか思っておりませんでした。
なので、次の93-94シーズンにはもういないだろうと思っており、ブルズの試合放送でカーの姿を見たときには「おっ、ブルズに拾ってもらったのか。よかったね。」という程度の認識でした。
ところが、ブルズ入りしてからは結構出番があり、当時出場時間がほとんどなくなっていたジョン・パクソンに代わって3ポイントを入れてました。
「これなら生き残れんじゃん。」そう思いながら、テレビの試合とか雑誌を見てたんですけど、そこでカーの紹介をするのですが、キャリアの3ポイント成功率が〇〇〇(数字は覚えていないけどかなり高い数字)って紹介してたのです。
「ええーーーっ?」結構驚きました。そんなに3ポイント上手い選手がなんでオーランド・マジックだと干されてたの?って思いました。
その後の活躍は皆さんも知っての通りだと思います。結構全身を使って打ってるようなシュートフォームで3ポイントをバンバン決める。本当にキャリアスタッツ通り入ってましたね。
有名な97年ファイナル第6戦でMJからボールをもらったジャンプショット。あれでほぼ優勝を決めたわけですが、当時、カーのMJに対するコミュニケーションが妙にぎこちなかったのを覚えています。
後にネット掲示板で見たウワサで、チーム練習のときにとてもハードに当たってきたMJにカーが激昂して喧嘩沙汰になったようなのを見たので、その影響かなとも感じました。
On This Date: Steve Kerr silenced the Jazz with a series-winning jumper off a pass from MJ during the 1997 NBA Finals. pic.twitter.com/u6QpAktivt
— ESPN (@espn) June 13, 2018
この動画の中でも、MJとハイタッチするカーがぎこちないんですよね。
ただやっぱり、93-94シーズンにブルズ(とフィル・ジャクソンらのコーチ陣)に拾ってもらわなかったらおそらくNBAを去っていたと、今でも思います。
そして今に続く輝かしいキャリアもなかったなあと思います。
なので、個人的にこれがカーの重要な分岐点だったと勝手に思っています。
最後に余談ですが、
プロレスラーのジョシュ・バーネットって、スティーブ・カーにすごく顔が似てません?
ちなみに身長はジョシュの方が高そうに見えるけど、実際の数値はカーの方が大きいと記憶してます。