英語:事件関連の英語記事で使われる “charge” について考えてみました

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前回の投稿で、
元NBA選手が見知らぬ男にバーで絡まれて
暴力沙汰になったという内容をお伝えしましたが、

 

そのソースとなったアメリカの記事 123

頻繁に使われていた

charge

という単語について考えてみました。

残念ながら、現役もしくは元NBA選手が
警察沙汰を起こしたというニュースは結構頻繁にあって

そのたびに “charge” という単語が出てきます。

 

英語のNBAニュースをチェックする限りは
これからもずっと、この単語 “charge” に
何度も遭遇するのは明らかであるので

今回意味をはっきりさせたくて調べてみました。

 

本件で考えられた意味としては

~を容疑にかける
容疑者
~を非難する・告訴する・告発する・起訴する
非難・告訴・告発・起訴

など、刑事事件に関する意味です。
これらの他にもたくさんの意味を持ちます。

ソース記事でみられた具体例文はこちらです。

※名前を伏せるため、元NBA選手の名前を AAA、見知らぬ男の名前を BBB と変えています。

例1

AAA charged with assault

AAA に暴行容疑

 
例2
The end result? AAA himself went after BBB and was ultimately charged with assault. Meanwhile, AAA’s counterpart was charged with disorderly conduct.

結局どうなったかというと、 BBB を追いかけた AAA の方は暴行容疑がかけられBBB の方は治安を乱した容疑(disorderly conduct)にかけられた

 

例3

The most interesting aspect of this incident? BBB didn’t want to press charges. Instead, he asked for an apology, one that AAA was not willing to provide.

この事件の一番興味深い点は、BBB訴えを起こそうとは考えなく、謝罪を要求したことである。AAA にそんな気はなかったが。

 

このように、「容疑」「訴える
という意味に訳しております。

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“charge” の辞書的な意味は

動詞だけでも
請求する;課金する;充電する;装填する;攻撃する;課する;命じる
など

とありますが、

 

犯罪など悪い事に対して使われる意味でしたら

非難する、告訴する、告発する、起訴する
など

の意味があります。

名詞の場合はこうなります。

容疑、非難、告訴、告発、起訴
など

 

 

実は、

“accuse” という単語も似たように
「非難する、告訴する、告発する」
という意味がありますが、

 

「非難する、告訴する、告発する」
という意味で使う 
“charge”

“accuse” よりも公式的な行為の意味合いが強いようです。

つまりは “charge” には、警察が容疑をかけたり、
被害者が正式に法的手段を行使するような
ニュアンスがあると考えられます。

参照
英英辞書サイト Charge | Define Charge at Dictionary.com の  6. で

to accuse formally or explicitly (usually followed by with):
と説明されています。

こちらのサイトも参考にさせていただきました。
ニュースに頻出の犯罪用語まとめ | ネイティブと英語について話したこと

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ただ、これらの意味

容疑、非難、告訴、告発、起訴は明らかに互いに意味が異なる

ため、当然区別しなければなりません。

 

容疑とか非難は法律に疎くても区別しやすいですが

 

告訴告発起訴の方は紛らわしいです。

この2語は似ているようで
少なくとも日本の司法制度の場合では

告訴被害者側が訴えを起こす
告発:被害者側ではない第三者が訴えを起こす
起訴検察が訴えを起こす

という明確な違いがあり

 

さらに、

告発には
悪事・不正などをあばくこと。

という法的手続きとは限らない意味もあります。
(おそらく「告発」で訳される場合はこういう意味だと思います。)

 

 

ですから、

“charge” という語がある部分だけでなく、

文章全体を見渡して

「非難」なのか
「容疑」なのか
「告発」なのか
「告訴」なのか

「起訴」なのか

判断しなければいけないと思います。

 

ここで、どのような言葉選びの判断をしたのかを
先程の3例を使って記します。

 

例1

AAA charged with assault

AAA に暴行容疑

 
元記事を読んでいっても
「authorities が両者を charge した」とありましたが
告訴なのか起訴なのかは判断できなかったため、
 
容疑でとめておきました。
 

 

例2
The end result? AAA himself went after BBB and was ultimately charged with assault. Meanwhile, AAA’s counterpart was charged with disorderly conduct.

結局どうなったかというと、 BBB を追いかけた AAA の方は暴行容疑がかけられBBB の方は治安を乱した容疑(disorderly conduct)にかけられた

 

例3

The most interesting aspect of this incident? BBB didn’t want to press charges. Instead, he asked for an apology, one that AAA was not willing to provide.

この事件の一番興味深い点は、BBB訴えを起こそうとは考えなく、謝罪を要求したことである。AAA にそんな気はなかったが。

例2例3は同じ元記事です。

被害者 BBB が謝罪を求めたものの、
どうやら訴訟には持ち込もうとはしていない

と判断したため、

例2charged with および charged with
例1と同じく容疑としました。

 

例3にある

press charges → 告発する、告訴する、起訴する

ですが、これは訴訟に持ち込むという意味と考えられます。

 

ただ、具体的に

告発、告訴、起訴

のうち、どの法的手続きかは判断できませんでした。

 

そもそも、charge というたった1語

告発、告訴、起訴

という複数の法律用語を正確に
カバーできるとは考えられません。

 

ですので、例3の “charges” は
訴える と言う意味と判断し、
press という動詞が付いていることも考慮し
訴えを起こす としたわけです。

 

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ちなみに日本における告訴、告発、提訴、起訴の違い

を簡単にまとめますと、
(私は法律の知識はとても疎いのでこうした大ざっぱな分類しかできませんが)

告訴:被害者 → 警察・検察(刑事事件)
告発:第三者 → 警察・検察(刑事事件)
————————————–
提訴:被害者 → 裁判所(民事事件)
起訴:検察 → 裁判所(刑事事件)

となるようです。
もちろんこれら4つは全く別々の法的手続きです。

 

さらに、これらの法律用語に対応する英訳は
少し調べましたが、

告訴 → complaint
告発 → accusation
提訴 → filing a suit、suing など
起訴 → 形式により indictment と prosecution があり

があるようです。
ただ当然、日本と米国の司法制度には違いがありますので、
あくまで “charge” 以外にもこうした言葉があるよ

程度にとらえていただければと思います。

というわけで

事件関連で使われる

charge

は、

非難  容疑  告訴  告発  起訴

という意味がありますが、
文脈から総合的に判断して使い分けるしかないと思います。

 

実際に訳す場合は、
“charge” をしている(されている)人の
状況に応じて

非難(する)

容疑(をかける)

訴え(を起こす)

罪に問う

をといった
専門的でない表現をベースにして使い分け、

さらに状況が詳細に分かっているならば

告訴(する)

告発(する)

起訴(する)

という専門的な表現を用いてもいいと思います。

 


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