FIFAワールドカップ・ロシア大会が開幕しましたね。
今回サッカーW杯と90年代のNBAとどういうつながりがあるかというと、
以前の記事で、94年(と95年)のNBAファイナルのNHK BS1放送がライブではなかったことを書きました。
当時サブチャンネルがなくて単一チャンネルだったことに加え、95年については野茂が活躍してたMLBを優先してたのではないかと考察していましたが、94年についても生中継ではなかった理由はこれではないかということを思い出しました。
それは、94年ワールドカップ・アメリカ大会があったことです。
W杯は大体6月頃に開催され、90年代のNBAファイナルは6月中旬くらいまでずれこんでました。つまり時期が思いっきり被ってたのです。
さらに、当然ながら両方ともアメリカで行われました。ただアメリカなので国内でも時差はありますので、時間帯に関して調べてみると、NBAファイナルは夜開催(Wikipediaより)、94年W杯は日中の試合が多かったように記憶していますがこれも調べてみると、夕方開始の試合もありました。
例えば、W杯予選グループBのカメルーン対スウェーデンは6月19日の太平洋時間16:30開始(東部時間だと19:30開始)(Wikipediaより)、一方NBAファイナル第6戦は6月19日の中部時間18:30開始(東部時間だと19:30開始)。結果としては思いっきり被ります。
W杯の方は時期的に予選リーグで、試合の組み合わせ、そしておそらく試合開始時刻も大分前に決まってると思われますが、NBAファイナルの方は(ポストシーズンの勝ち上がり形式である以上)対戦カードが直前まで分からないので、開催場所や時間も流動的となります。
たとえ結果として時間が被らなかったとしても、試合の開始時刻が決まらないことには放送する側の番組編成も決められないでしょうし、それならばNBAファイナルは録画放送でってことになりますね。
もし、マイケル・ジョーダンが引退してなくてブルズが94年NBAファイナルまで行ってたらどうなってたんでしょうね。私自身の意見としては、W杯を地上波に移してNBAファイナルをBS1でライブ中継してたのではないでしょうか。この場合だと4連覇もかかってますしね。
クラッチ・シティ(ヒューストン・ロケッツ ’94初優勝全記録)[VHS]
では、4年後の98年はどうだったかっていうと、私の記憶だとNBAファイナルはライブで見たような気がします。というか、MJのあのラスト・ショットをリアルタイムで見たと思います。
98年フランスW杯については知っての通り日本が初出場でいやがおうにも盛り上がり、NHK BS1でも「BSはぜんぶやる」とのキャッチフレーズで全試合放送してました。で、まだサブチャンネルもありませんでした。
で、ここでも時差について調べました。
フランス大会は東ヨーロッパ夏時間(Central European Summer Time、CEST)で日本との時差は7時間。CESTの14:30が日本では21:30となります。そういえば日本戦は早朝でなく深夜にやってたかもしれません。
そして、フランスW杯の予選リーグ(決勝TまでにはNBAファイナルは終わってる)の一番遅い試合開始時刻は現地時間21:00で、これは日本時間だと午前4時、予選リーグで延長戦はないので日本時間の午前6時過ぎにはほぼ終わると思われます。
NBAの試合は日本時間から見ても、大体午前8~9時台に開始します。これで、W杯とファイナルの時間が被らないと計算できます。
ただ、これも94年とは逆でMJのブルズがファイナルに出てなかったら生中継してたのかな?とも思ってしまいますが。
あとは2002年ですが、この年はいろいろあって見てなかったので、ライブかどうかは記憶にないです(翌年の2003年はライブでやってました)。日韓W杯は一番早い試合開始時刻が14:30でした。NBAファイナルがトリプルOTまでいってたら危なかったですが、たぶん生中継してたんじゃないかとは思います。
それに、2000年~2011年はBS hiがあって、このチャンネルもスポーツ中継を時々やってたので異なる競技が被る心配はあまりなかったのではないかと思います。
そう考えると今はデジタル化されてサブチャンネルもあるので、柔軟に番組を組めますね。その点ではいい時代になったものです。
しかし、
2017-18シーズンまでは WOWOW がテレビで唯一NBA放送を視聴できるチャンネルでしたが、2018-19シーズンのNBA放送予定はありません。
テレビチャンネルからNBAを見られなくなってしまったのは非常に残念です。