ふとTwitterのタイムライン上にこんなものが流れてきました。
mario elieさん(※ユーザー@marioelie1)がリツイート
Utah Jazz alumni Chris Morris will make a visit this week! pic.twitter.com/gE5DzJ0azY
— Utah Jazz (@utahjazz) June 30, 2018
要は、
ユタ・ジャズOBのクリス・モリス(Chris Morris)がユタ・ジャズのイベントにやってくる!
って内容です。
そのクリス・モリスという元NBA選手なんですが、
主にスモールフォワードとしてネッツやジャズなどで地味に活躍してた選手で、腕が長く見えて運動能力もかなりありそうな感じでした。
ジャズの他にもニュージャージー・ネッツ(New Jersey Nets、現ブルックリン・ネッッ)の在籍期間が長かったです。
#NETSFACTS: Chris Morris is 8th on the Nets all time free throw list with 1,178 out of 1,606 made pic.twitter.com/w2Icfl8v0i
— Brooklyn Nets (@BrooklynNets) July 21, 2014
そんな地味に活躍し続けたクリス・モリスですが、1992-93シーズンの試合中にゴールを破壊したことがあります(厳密にはボードのガラスが砕けただけらしいですが)。
1992-93シーズンといえば、あのシャックことシャキール・オニール(Shaquille O’neal)がゴールを2度も破壊してるのは有名だと思います。
時系列的には
1993年2月7日: シャック1回目
1993年3月2日: モリス
1993年4月23日: シャック2回目
といった順番で起こってます。時期が集中してますね。
しかも後ろの2件は同じ会場、ニュージャージー・ネッツの当時の本拠地メドウランズ・アリーナ(Meadowlands Arena、別名アイゾッド・センター Izod Center など)で起きました(最初の件はフェニックス・サンズの本拠地アメリカ・ウェスト・アリーナです)。
実際の映像を見ると、モリスのダンクは結構派手にボードが割れてます。
(length – 2:51)
ちなみに、シャックのゴール破壊はこちらです(1:40、1:50~2:07)。
壊れたゴールはすぐに直せるものなのでしょうか?
Orlando Sentinel という新聞の記事では、クリス・モリスがガラス破壊したときには、21分間中断したとあります。
(1993年更新とありますが、1993年なんて一般人はインターネットできなかったので、サイトの更新日ではなく記事自体の更新日と思われます。)
Morris Shatters Backboard – tribunedigital-orlandosentinel
無効試合とか試合延期になってたわけではなく、中断で済んだんですね。
というか21分間中断したってことは 21分もかからずに新しいボードを再設置したってことですよね。けっこう早いですよね。
しかも当のモリスがテクニカル・ファウル取られてたとは・・・。不憫ですね。
シャックに関しても、同じく Orlando Sentinel の記事より
1回目の破壊は37分間の中断
Nba ‘Shaq Attack’ Wasn’t Staged Event – tribunedigital-orlandosentinel
2回目の破壊は47分間の中断
O’neal Strikes Again – tribunedigital-orlandosentinel
とありますね。意外とすぐに直るもんなんですね。
映像を見ると、モリスのガラスだけが割れた場合でも破片が多少は落ちてるでしょうから、
それを完全に除去するのにもっと時間がかかりそうに思えるんですがどうなのでしょう。
この1992-93シーズンって、マジック・ジョンソンが病気持ちでプレシーズンは試合に出てたこともあって、コート上に血が付くことにはすごい敏感になってて、
ちょっとしたことがあってもけっこう時間かけてモップ拭いてますってアピールが多かったんですよね。
ガラスを直接足で踏むってことは、シューズを履いているからほとんどないにしても、
転倒したときに腕に刺さる可能性だって考えられますもんね。
それを含めて21分で済ませったってことなのでしょうかね。
ということで、リング破壊はシャックだけでなく、同時期に他の選手も同じようなこと(バックボード破壊)をしていた。それがクリス・モリスという元選手だということです。
他にも、1979年にダリル・ドーキンス(Darryl Dawkins 、当時76ers)がバックボード粉砕のダンクをしています。
これは小さい頃テレビで見たことがあって非常にびっくりしたのを覚えています。
シャック(とモリス)のゴール破壊以降、耐衝撃性が強化されて、これ以降NBAではこうしたことが起きてないはずです(NBA以外ではいくらでも事例があるみたいですが)。
まあ、衝撃映像としてネタとしては残りますが、普通に試合進行の妨げになりますもんね。
クリス・モリスはオールスター出場こそないですが、ネッツでもジャズでも不動に近いスタメンでしたし、地味ながら結構良い選手でした。